見える姿に見えぬ言葉 みえるすがたにみえぬことば
いつも冷たな布団は
魘されイヤな夢を見て息を乱し飛び起きる日々なのに
今日は暖かく、幻の様な優しさに手を伸ばし抱きしめ
誘われる様な眠気に身を任し夢を見た。
覚めかけている意識の中
数ヶ月間、感じたくて手を伸ばしても
どこにもない現実に目をそむける様に
過ごした日々を幻かの様に抱きつくと
暖かさに目を閉じ夢へと意識を手渡した。
「なんで、こいつら一緒のベットで寝てるんだよ・・・」
暗い部屋に光を持ち込んだ様な明るい金色の髪を揺らし
腰に手を当て、仁王立ちをしてため息を付き
どうするべきかと考えるが
に手を差し伸べるが
カガリの手に触らせない様に腕に抱きこまれ
起きているのかとしばらく眺めているが
規則正しい寝息が交互に聞こえ、2度目のため息を落し
キラの肩を掴むと、左右に揺らし
「おい、そろそろ起きないとマズイんじゃないのか?」
まったく起きる気配を見せず
今度は強めに揺らし
「!
起きろ!が迎えに来てるぞ」
キラの体を揺らし、に声をかけるが
先程同様まったく起きる気配も見せず
良い夢を見ているのか、2人とも微笑み合い
起すのが可愛そうに思えてくるが
一瞬ドアの外に待っている人物へ視線を送り
3度目のため息を外に出すと
「お前ら、いい加減に起きろ!!」
怒鳴るような大きな声に
夢の中に居たキラが目を開け、上半身をシーツから離し
肩を上下に揺らし息を荒くしているカガリを見
「どうしたの?カガリ」
不思議そうに視線を送っているキラに
体の力が抜け
「待っていても、来ないから見に来たんだよ・・・」
そうしたらお前ら寝てるし・・・
力無く作られる言葉に
今現在の自分に置かれている状況を思い出し
慌て
「ゴメン!カガリ
起しくれてありがとう!」
腕の中で寝ているを起さない様に気を付けながら
ベットから下り、着替えを持ち脱衣所へ入っていくと
「おい、。
いい加減に起きろよ!
が迎えに来てるぞ」
1人寝かされているを揺らし声をかけると
キラが離れた事で寒くなったのか身震いをし
目を覚ますが、まだ寝ぼけているのか
「カガリ?
キラおにいちゃんは?」
寝ぼけているのか、目を擦りながら
呂律の回らない口調の質問に
「今、着替えている。
も着替えないとに怒られるぞ」
頭を軽き叩き
の顔を覗き込み
「大丈夫か?」
心配そうな声に
「大丈夫だよ。
もしかして時間過ぎてる?」
苦笑しながら答えると
「いや、まだ少し時間がある。
着替えて食堂へ行くといい」
頭を撫ぜられ、脱衣所から出てきたキラに
不思議そうに首を傾げられ
「どうしたの?
体調悪い?」
「ううん、大丈夫
お兄ちゃん、私スクールに行かなきゃダメだから
着替えに家に戻らなきゃならないから帰るね」
キラの言葉にが首を振り
ベットを下りキラの元に近寄ると
微笑み
「急いで帰ってくるから
また、時間を見て話そうね!」
キラとカガリに手を振ると
ドアを出、廊下で待っていたと共に
無言で廊下を歩くと
従業員が立ち止まり頭を下げる中
無言で進み、自室へと入って行く。
私服から軍服着替え、身だしなみを整えると
席に付き、置かれているPCを立ち上げ
から手渡される資料を見ながら説明を聞く
「昨日からモルゲンレーテの従業員出勤データを
見ていますがソレといった人物は来ていませんね」
「そうですか・・・
くる、と思いますか?」
映し出される人物が次から次へ変わっていく中
の質問に
「くるでしょうね。
探し物はココにあるのですから」
真剣な眼差しですぐさま答えが返す
にもまた真剣な表情で
「外交筋を信じないと?」
「トモエ様なら信じますか?」
自分ならどうする?
と、聞かれ考え答えを口にする
「いいえ」
「では、どうしますか?」
「潜入します」
「お解かり頂けましたね」
頷き、映し出されるモニターに視線を送る
ここ数日、行けなかったモルゲンレーテの従業員が
次々映し出されるモニターの中
警告音と共に映し出される人物は始めて見る人ばかりで
眉間に皺を寄せていると、藍色髪の人物が映し出され
顰めた表情から驚きの表情に変わり
慌てた手つきでもう一度見直す。
何度見ても見間違いではなく
自分がもっとも知っている人物に
真剣な表情に戻りモニターを睨んでいると
「やはり侵入されましたか」
自分の席で同じ画面を見ていたは
立ち上がり、
「とりあえずモルゲンレーテに警告を出しておきます。
ですが大きな動きはしません」
侵入された事が解りむやみに動けば
ヘリオポリスの二の舞になる事は解っています。
コチラの動きがバレれば隙が出来、侵入されやすくなりますし。
事前のやり取りの中であった言葉を頭の中で思い出し
「あの・・・さん」
モルゲンレーテに侵入者の事を告げ終わったに
恐る恐るとが声をかけると振り向き
がいる机の前まで来ると姿勢を正し口を開いた。
「なんでしょうか」
まっすぐ目の前に立つに
申し訳無さそうに
「あの・・・侵入者の中に知人がいるんですよ・・・
それで・・その・・・・」
「会いに行きたいのですか?」
「え!?
い、いえ、ソウではなくですね・・・」
の言葉に驚き
戸惑いながら言葉を返すが
「では、何をしに行かれるのですか?」
凛とした声とまっすぐな視線に
「詮索する時間を少なく出来ればいいな
と、思いまして・・・」
の出方にオドオドしながら
言葉を待っていると
「いいでしょう、そのカッコでは行けませんので・・」
「宜しいのですか?」
目を丸め、驚くに
「行かれたいのでしょ?」
微笑みながら問われ
「はい。
行きたいです!」
身を乗り出しそうな勢いの返事に
「気をつけて行って来て下さい」
「ありがとうございます」
席を立ち、礼を言うと着替え
身だしなみを整え、に連れられ裏口から出ると
ポケットの中からを取り出し、電源を入れ空に飛ばし
アスランを探し出す為にモルゲンレーテの周りを歩き回っていると
太陽が真上に着始めた頃、前を歩いている青い繋ぎを着た4人を見つけると
の上を飛んでいたがまっすぐと4人に向かって飛んで行った。
帽子を被っていた少年のツバを飛ばし
銀色の髪を揺らし、空へ飛んで行くを両手でわし掴むと
「貴様、いった何をするんだ!!」
捕まえたに怒鳴っている姿に呆然としたが
太陽の光を受け色々な光を放っている髪を見て
我に返り
「すいません!
その子、私のなんです!」
誤りながら駆けていると
「キサマかぁ!」
振り返られ怒られた勢いが凄くて
思わず
「申し訳ありません!
本当にごめんなさい!」
目に涙を浮かべ、何度も繰り返し誤るっていると
「?」
名前を呼ばれるが
「本当にゴメンナサイ!」
勢い良く誤っていたの視界に
と同じ色の髪が入り
「あっちゃん?」
涙目になって目が
落ちそうになるぐらい大きく開けると、すぐさま嬉しそうに笑い
「久しぶりだね、あっちゃん!
元気だった?」
口早に紡がれる質問に
慌てながら、
「、落ち着いて!」
の前に両手を出し、落ち着かせると
「ごめんね・・・つい、嬉しくって
えっと、元気だった?」
「あ、あぁ・・」
嬉しそうに微笑むとは違って
戸惑いながら受けるアスランは周りから
かなりオカシナ雰囲気を出しており
つい・・・
「あの、アスランのお知り合いですか?」
緑色髪を持つ少年に問われ
アスランとの視線は声の主を捕らえると
「えっと、私は・ヤマトと言います。
それで、あっ・・・いえ、アスランお兄ちゃんとは・・」
「の兄と仲が良くって、その時に知り合ったんだ」
照れているのかは視線を下げ足元を見ながら
言葉を作ると、そんなをカバーするように
アスランが言葉を引き継ぎ答えると
「あぁ、だから『あっちゃん』なのね」
茶色い肌を持つ少年が揶揄を含めながら
アスランへと言うと、いきなりが顔を上げ
声の主を見ると、アスランの後ろに隠れ、服を握り締めた。
「あっちゃん・・・・」
掠れる様な小さな声で呼ばれ
首だけ動かすと、青白く色の変わった手が見え
心配そうに視線を落すと
と視線が合い
「あのね、本当のお母さんがいるの・・・
ココに・・・」
「?」
小さな声で紡がれた言葉に驚き、
服を握っていた手はアスランの手を握り
引っ張られるまま足が進み
残された3人の少年は顔を見合わせ
とアスランの後に付いていった。
途中、色々な色を持った花束を買い
木々に囲まれた建物に入って行くと
入り口を入らず、建物の横をすり抜け
芝生が広がる庭へと入って行くと
アスランの手からすり抜け、車椅子に乗る女性へと近づけ
持っていた花束を渡すと、一言二言言葉を交わすと
は頭を下げ、アスランの元へたどり着き
手を引いて庭から離れるが、引っ張られるアスランは
車椅子の女性に頭を下げ
引っ張られるに着いて行くと
に与えられたマンションの1室へと連れられ
いつの間にか、目の前には紅茶の入ったカップが4つ並んでいた。
アスランの座るソファーの横の床へ座りマグカップに入っている
ミルクティーを一口飲み
「ごめんね。
モルゲンレーテでのお仕事があったんでしょ?」
申し訳無さそうにアスランに微笑むと
一緒にいた3人に頭を下げた。
「どうして、俺達がモルゲンレーテだって解ったんだ?」
の頭を下げる姿に
低く問いかけるアスランの声に
「その制服、モルゲンレーテの制服でしょ?」
首をかしげ見上げると
「お父さんが今モルゲンレーテに行ってるから
それで解ったの」
半分本当、半分ウソの言葉を言うと
急いで視線をマグカップに落し、ミルクティー飲み
再び顔を上げると、アスランの視線と他3人の視線がに注がれ
怖くなり腰を引くと先程話しかてきた緑の髪を持つ少年が
少し吊り上げた目をし
「さんのお父さんは、
モルゲンレーテで働いて見えるんですか?」
重みを感じる声に、怖がりながらも頷き
「う、うん。
あんまり会えないけど・・・」
ホムラとは一緒に住んでいない為、会っていないは事実
現に昨日の朝に一瞬目を合わしただけで会話はしていない。
ウソではない事実の事
「へぇ〜
じゃぁさぁ、今、アークエンジェルて戦艦来てない?」
被っていた帽子を脱ぎ、短髪の金色の髪を出した人の言葉に
体を揺らし驚くと、銀髪を持つ少年の目が釣り上り
刺す様なキツイ視線をに送る
「ヘリオポリスで作っていた戦艦ですよね?」
強い視線を受け下を向き、前髪で表情を見えなくなると
右太ももの上に手を置くとチリンと鐘の音が鳴った。
服の中にあった鐘が鳴り
の置かれている手の位置から
銃弾を受けた場所だと解り、
先程の振るえは、キズを負う事の原因になったモノへの恐怖から
だと考えたアスランが
「、キズが痛むのか?」
気の利いた事が言えず、つい太ももに出来てしまったキズの事を
口に出すと、他の3人も気が付き、の顔を見るが
の視線はアスランに向けられており
「大丈夫だよ。
お医者さんも大丈夫だ、て、言ってくれたし」
微笑むにアスランは苦笑し
「そうか・・・少しでも痛む様なら病院に行くんだぞ」
膝の上に置いていた手をの頭の上に置くと
髪が絡まない様に撫ぜ
お互い微笑み合ってると、が思い出した様に声を上げ
「アスランお兄ちゃん、今、大丈夫?」
問う言葉に
「あぁ、大丈夫だが」
頷き答えると
「あのね、課題でマイクロユニットを作ってるんだけど
解らない所があるの、教えてくれる?」
両手の手のひらを合わせ、頼み事を言うが
返事はすぐさま返らず
不安そうに見てくるにアスランは任務の事があり
手伝ってやりたいが任務もしなければない。
頷けば、2人から何かと嫌味を言われる
自分が言われるならかまわないがまで嫌味を言われるのでは
と、頭を悩ましていると
「手伝ってやればいい」
静かに響く声に、心配そうに見ていたと
思案していたアスランの視線を動かし、銀色の髪を持つ
少年が静かにカップを持ち上げ、紅茶を飲んでいる姿に
「さん、イザークの気持ちが変わらない内に
課題を持ってきた方がいいですよ」
柔らかな音色の様な声に頷き
慌てて立ち上がると、鐘の音が聞こえ
ヘヤを出ても鐘の音での存在がどこにいるのかが解った。
の背中を見送り遠くから鐘の音が聞こえてくる中
「さんはアノ流れ弾を当たった方なんですね?」
「あぁ」
「だとすると、あの距離からだと弾は残っていますね」
「ま、さっきの動きから見てココに着いてから
摘出手術でもしたんじゃねぇの?」
元気に動いてたじゃん
どこか、軽そうな雰囲気を感じる言葉に
今まで見てきたの動きと言葉で
ソウなのだろう
ではなければ、動くのも辛いはず
4人が同じ様に内に考えていると
両手に色々抱え込んで戻ってきたに気付き
視線を送ると、先程と同じく床に座ったが
ネジや色々な形をした部品を広げ
なんだか不思議な形をしたモノを手に持っており
「、ソレはいったい・・・」
4人思っていた事が同じだったのか
アスランの言葉に頷きかけるが、の嬉しそうに
「コレ?竜だよ!」
答える言葉に、見ていた3人は『どこが!』とツッコミたくなるが
作りかけという事で内に隠し、
アスランとの会話に耳を傾けた。
「・・・・
この課題の提出期限はいつだ?」
「えっと・・・・・・
明後日・・・かな?」
合わしていた目を外し、どこか泳がしていると
「いいか、課題なんだ。
簡単に作れるものでいいのに、
どうしてそんな難しいそうなモノを作ろうとするんだ・・・・」
呆れながらも怒っているのか、低い声に
「それじゃぁ、つまらないよ。
作った後も一緒に居たいから欲しいモノを作りたいよ・・・」
ぽつり、ぽつり呟く言葉に
アスランがため息を付き
「だったら、時間の制限がない時に作ればいいじゃないのか」
優しく諭すが
「良い機会だと思って・・・」
完全に下を向いてしまったの頭を軽く叩くと
「明後日までに間に合わせなければならないんだろ?
早く仕上げてしまおう」
の手から作りかけの竜を取り
構造を見ると、広がっている部品をくみ上げてゆく。
パズルの様な部品を組み立てて、手が止まると
アスランがアドバイスを与えると、理解し組み立ててゆく。
小1時間かかったぐらいで出来上がった竜に、
今度は動かす為のOSを組上げて行く。
やはり、作りは、アドバイスはアスラン
と言う形で作り上げる。
そんな光景を見ていると、
コーディネイターである、アスランが少しのアドバイスを受けると
すぐさま理解し作り上げる。
だが、どちらが得意かと言うと機械を組み立てる方が得意
といった感じを出していた。
そんな中
「あの、鳥はが作ったの?」
「そうだよ。
でも、OSはお兄ちゃんが作ってくれたの」
最初、私が作っていたんだけど中々出来上がらなく・・・・
モニターから視線を離すこと無く、繰り広げられる会話を
聞きながら、待っている3人はTVを見たり
雑誌を見たりと各自過ごす中
「出来た!」
嬉しそうに言う言葉に、全員の視線がに集まり
高く持ち上げられた竜を笑いながら見ている姿に
見ている方もの嬉しさが伝わり
頬を緩めるが、フッと気が付くと、
PCを立ち上げてから半時しか立っていない事を疑問に思い
「早かったですね」
今にも飛び跳ねそうに喜ぶを目を細め見ていた
アスランに問いかける
「あぁ、元が出来ていたから少し書き直しをしただけだからな」
隣に座っている緑の髪をもつ少年の答え
再びを見ていると
「出来上がったなら帰るぞ」
座っていたソファーから銀の髪を揺らし立ち上がると
玄関へと向かい、その後を金色の髪を持つ少年が歩いた。
そんな2人の行動に、緑の髪を持つ少年がため息を付くが
「アスラン、僕達も行かないと・・・」
立ち上がる様に催促し、2人の後を追うと
「、そろそろ時間だから帰るよ。
体には十分気をつけるんだよ」
微笑み、頭を撫ぜ玄関へと向かうと
アスランの後ろにが続き、エレベータで地上に付き
ガラス張りのドアをでると、先に下りた3人が待っており
「あ、あの
今日は本当にありがとございました!
もし、宜しかったら名前を教えてください」
頭を下げ、微笑むと
「そうでしたね、僕達自己紹介してませんね。
僕はニコル・アマルフィです」
手を叩き、微笑みながら名前を言うと
視線を2人に移す。
仕方ない、と言わんばかりの態度とため息の後
「ディアッカ・エルスマンだ。
で、コイツが」
「イザーク・ジュール」
促される様に名を名乗ると
がイザークを見つめ
「イザークさんの目の色、空と一緒の色なんですね」
微笑み、空を見上げるが
太陽が傾き、空はオレンジ色になっており
青の部分は残っていなかった。
残念そうに、空からイザークへとの視線が落されて行くと
驚きの表情でイザークがを見ており
「どうした?イザーク」
不思議に思ったディアッカが言葉をかけると
「なんでもない。行くぞ!」
1人早足で歩き出し、
慌てて後を追う形になってしまい
ディアッカとニコルがイザークの後を追い
「、君はココ中立にいるんだ
危険な事は絶対するんじゃないぞ」
その言葉に頷き
「あっちゃんも元気でね」
言葉を返すと
額の口付けをし
に背を向け歩きだした。
偽りと本物
お互いが隠し事を持ち
偽りの中に少し本物を混ぜる言葉に態度
いつか、全部本物に埋まる日が来る事を祈って・・・・
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第10話
アスランを始めとするザラ隊メンバーと対面です。
なんだか、色々出てきてしまって解らなくなってきました・・・
そして無駄に長い・・・
2003 10 3